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バイリンガル子育てにノウハウは、あるか?

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バイリンガル教育子育てに大切なこと

年末年始、お休みに入って色々な記事を読む時間が取れて、興味深い記事と少し、自分なりの意見をお話させて頂けたらと思い、久しぶりにブログを更新してみます。

皆さん、バイリンガル教育にノウハウってあると思いますか?

日本にお住まいで、バイリンガル教育に興味のあるご家庭は、海外に住んでいる人は、多重言語を学びやすい環境にありうらやましい、或いはもしかしたら、それだけで、学校では、現地語を学び、家庭では、日本語を学ぶことによって自然とバイリンガル環境になっていると思っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。

海外在住のメリット

確かに、海外在住のメリットは、沢山あると思います。在住地にも寄りますが、異文化コミュニケーションをとらざるを得ない環境に身を置くことによって、言語だけではなく、その国の文化や風習、宗教、気候、生活環境適応ルールなども学べます。

ただ、子供や親の社交性や適応能力によっては、環境の変化がものすごくネガティブに働くこともあります。それから、家庭環境も日本にいる以上に重要になってきます。

駐在員家庭で、父親が仕事で忙しい場合、母親は、孤独を感じやすい環境になってしまうがちになってしまったり、父親、母親が日本にいる時より子育てに従事できる場合は、家庭内言語である日本語が強いため、現地語習得に時間がかかる場合があります。

永住家族の場合、片親が現地語ネイティブで、片親が日本人の場合、実際に家庭内言語も現地語である為、日本語を習得する時間を取ることがそもそも難しいといった場合もあります。

バイリンガル教育のノウハウ

子供によっては、多言語習得に興味を示さない子供、或いは、バイリンガル教育を継続することによってセミリンガルの可能性が出てきた場合は、一言語に絞り母語確立後、外国語として他の言語を学んだ方が良い場合もあります。

私は、バイリンガル教育にノウハウなんてないと思うんです。ある程度の知識とご自身の子供の特性を見極め、先人のノウハウを自分の子供に試してみるっていうのは、アリだと思うのです。ですが、どの子供にも‘この通りにやったら、バイリンガルになりますよ!’と言ったバイブルは、ないと思います。

子供は、一人一人違いますし、子供の置かれている生活環境は、全然違いますよね。現地語にしても、英語を勉強している子、中国語を勉強している子では、全然違いますよね。スペイン語が第一言語の子供は、英語を習得するのも早いです。中国語が第一言語の子供は、英語を習得するのは、日本語第一言語の子供より早いです。文法が似ているからですね。

私の勤め先のクラスの中では、中国語第一言語の子供たちは、クラス内では、英語をしゃべっています。日本語第一言語の子供たちは、基本日本語をしゃべっています。中国語第一言語の子供たちは、おそらく自分たちの母語が同じ言語であることも気が付いていないのではないだろうかと思うほどです。(子供たちの母語は、マンダリン、広東語の違いなどは、調査済み)

この傾向は、どちらが良い悪いということではなく、子供の基本的な気質みたいなものとかかわっているのではないかと思っています。これは、自分を心地よい環境に置くためにどうしたらよいかと子供なりの考えとその答えの表れではないかと。

中国語母語の子供たちは、現地に対応することで、心地よい空間を作ろうとするのに対し、日本語母語の子供たちは、日本語が話せる子供達と日本語で会話を継続することによって、お互いの結束を深めているような空気を感じます。国民性のようなもの、もって生まれた特性みたいなものを感じる時があります。これは、縁があって同じクラスになった子供たちが作り出す友達の輪も関係してくるので、本当に生き物のように日々変化する環境だと思っています。

そう考えると、一口にノウハウとか言えないし、子供の置かれた環境によっては、バイリンガルに自然になるってことは、ないかなと思います。

言語は、文化の一部

言語って、そもそも文化の一部ですから、その文化を学ぶことも大事なことです。言語だけ教え込むようなノウハウを子育てに使うのは、とっても危険です。

結論を言うと、DVDを見せっ放しにすれば、発音が良くなるっていうのは、うーんどうだろう…。そういう子供もいるかも。それにしても、その手の教材って高いですよね。そこまでの効果は、あるだろうか?2,3歳で英語の発音がそのDVD教育でよくなったとしても、その先、継続学習できなければ、すぐ忘れちゃいますけど、そのDVD教育カリキュラムは、小学生卒業ぐらいまで対応しているのでしょうか?

それから、小さいころからの英語教育は、第一言語の習得の妨げになると提唱される方もいますが、日本にいる環境で、週2,3日子供英会話教室に通わせたぐらいでは、バイリンガルにはならないし、母語習得の妨げには、ならないです。

バイリンガル教育、そんな易しくないです。結構、家庭でのゴールによっては、険しい道のりになります。話せればいいのか?読み書きまでネイティブレベルにしたいのか?によっては、全然、歩く道が違ってきます。

2020年は、もっとブログ更新の頻度を上げて、言語教育や異文化コミュニケーションなどの話題をもっと話していけたらと思っています。よろしくお願いいたします。