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学校選びの基準について

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学校選びの基準をどう考えたか?

収入格差は、学校の質に比例!?

日本との典型的な違いは、とても悲しい事ですが、居住区によって学校の質にばらつきがあります。それは、居住区によって、人種、収入格差があるからです。それでも、日本から来たばかりの方々には、「だから何?」という話だと思います。なぜなら子どもには、教育を等しく受ける権利があるからです。

もう少し詳しく話していきます。学校を管轄しているDepartment of Educationから学校に割り当てられる予算は、毎年限られており、学校運営には、PTAから寄付金に頼っています。

当然、裕福層の住む居住区では、各家庭から寄付金が集まりやすいです。まず、寄付金で賄われるのは、K-2ndぐらいまでの副担任のお給料。それから、理科実験、音楽(楽器代含む)、プログラミング授業(PC代含む)などです。これらは、学校によってカリキュラムが違っています。しかし学校の予算によって、子供たちが受けられる教育に差が生まれてしまうのです。

また、これらのカリキュラムは、大概外部のスクールからカリキュラムを買い、専任の講師による授業です。その方が、先生を常勤で雇うより安く済むからです。寄付金が集まる学校では、常勤の美術の先生がいたり、図書館司書さんがいたりして、図書の管理が行き届いていたり、エンリッチメントのカリキュラムが充実している傾向にあります。

学区について

要するに、住むエリアによって、人種・収入が違い、教育に関する意識も異なってくる為、お子さんのいらっしゃるご家庭では、居住区がとても重要になっています。なぜなら、基本的に学区内の小学校に進むからです。

学区区分は、まずご自宅がどの居住区District分けられ、その中のどのSchool Zoneとい当たるのかというのを把握することから、志望校選びは始まります。

もし、School Zone内の小学校がとても評判の良い学校で、3年生から始まる州統一テストの成績なども問題なければ、近いですし、最優先順位で入学できますから、何の問題もないと思います。ご自身が、School Zone内に住所があるのであれば、最優先で入学することが出来ます。

ちなみに出願時に、学区外の学校を選択することは可能です。ですが当たる確率はかなり低いということを覚悟しなくてはなりません。学区の良いところには、子供が集まりやすく既に定員オーバーしている学校が多いからです。

もしもZone内の学校があまり望まれない環境だった場合、Zone外の学校を望むのは、早めに動かれたほうが良いと思います。

ギフテッドクラスについて

ギフテッドクラスには、2種類あります。テストスコアが90%タイル以上のお子様が出願資格のあるDistrict G&Tクラス。こちらは、つうじょうの普通学級の中に1クラス、あるいは、2クラスG&Tクラスを設け、他のクラスは、普通学級という小学校と、97%タイル以上のお子様が出願できるギフテッドスクールに分かれます。ギフテッドスクールは、NYC内に5校しかなく、すべての学校の総計でもおよそ一学年350人ほどの子供しか受け入れていません。ギフテッドスクールは、その名の通り学校全体が97%タイル以上を取ったお子様しか受け入れていないスクールです。

ただし、ギフテッドクラスは、基本的に、Zoneに関係なくDistrict内に住んでいる子供達から、成績順で抽選ですので、Zoneが悪くても、成績が良ければ、District内のギフテッドクラスを設けている学校へ入学するチャンスはあります。

ギフテッドスクールは、Citywide校ですので、その名の通り、NYC5地区に住む子供達に成績順に公平に抽選に参加する権利を与えます。。よって、ZoneやDistrictの教育水準が低くても、子供次第、親の選択次第で、道は開けます。

ただ、郊外の学校を選択するとなると必然的に通学時間が長くなりますので、

安全で最短な通学経路、通学方法の確保が必要になります。

話は、少し変わりますが、こちらをご覧ください。

http://insideschools.org/blog/item/download/58_09823f97333f656b0705dfc05774fd45

このファイルは、娘が受験した時の2014年度のG&Tテストでどのくらいの数の子供達が好成績を上げたかというのを分布図です。

こちらが2016年度

http://schools.nyc.gov/NR/rdonlyres/9A9A7BB7-6652-4FD4-B91A-FFE178FC98F0/0/2016GTEligibilitySummarybyDistrict.pdf

明らかに、District2,District3の好成績が見て取れます。(以下D2,D3と省略)

こちらは、2014年度99%タイルをとった子供が現在どこに居住しているかを示した表です。

例としては、こちらの方がわかりやすいかもしれません。

http://insideschools.org/blog/item/download/57_0e9c2863fc56377fbb7e75dd5195af26

一方、我が家のあるD30/Queensは、と言えば、たった18人。

こちらが2016年度。

http://schools.nyc.gov/NR/rdonlyres/3E508396-00F5-4E9D-8B3D-9867B604060E/0/2016GT99thPercentileRankingSummary.pdf

年度が替わろうが、成績の良しあし、どう見てもD2,D3が際立って群を抜いています。

居住地によって、4歳児の成績にこれだけばらつきがあるのです。

D2は、マンハッタンのアッパーイーストサイドに当たり、裕福なご家庭が居住する地域として有名です。よって、必然的に教育水準も上がります。

D3は、同じくマンハッタンのアッパーウエストサイドを含み、こちらも比較的裕福なご家庭が居住する地域です。

たった4歳で既に、貧富の差が如実に現れるのが、NYCの教育現場です。

G&Tテストは、TEST Prepすべきではない、子供の本来の能力で審査されるべきである

というのは、正直建前であり、裕福層程、教育にかけるゆとりがあり、

意識がある家庭環境によってスコアが左右されるということが表から見て取れると思います。

地域格差で能力のある子がいい教育を受けれないことから救済するのが目的には、

なっていないのが現状です。

だからこそ、学校選びは、慎重に進めるのが、親の務めだと考えます。

日本のように、平均水準の教育が有る程度、どの学校でも得られる環境が

NYCにあるわけではありません。

校長先生の裁量によっても全く異なるのが現実です。

まずは、学区を調べ、学区が良ければそれで良し。

学区が悪ければ、良い学区への引越しを考える。

あるいは、私立、公立G&T試験を受け、高成績を上げ

学区外の学校志願を考える。

最終的に学校選びで、幾つか選択肢を得られる状況であれば、

子供の適性や通学状況を考慮するというのが、小学校選びの概略です。

私は、教育ママでも、受験を推奨し煽っているわけではないです。

上記の考察により、子供へ数多く門戸を開ける選択の幅を広げるという意味で、

G&Tテスト受験は、あり!と思っています。